利用規約

第1条　総則

本利用規約（以下「本規約」といいます）は、当施設が提供する認知症・アルツハイマー病専門ケアサービス（以下「本サービス」といいます）の利用に関する条件を定めるものです。本サービスをご利用いただくお客様（以下「利用者」といいます）には、本規約の全内容にご同意いただく必要があります。

本規約は、医療・介護サービスの専門性と特殊性を考慮し、利用者の安全と権利保護を最優先に策定されています。また、関連する法令および業界標準に準拠し、高品質なケアサービスの提供を保証するものです。

第2条　サービス内容

提供サービス

• 認知症専門ケア：認知症の各段階に応じた専門的な介護・支援サービス
• メモリーサポートセラピー：記憶機能維持・向上を目的とした専門的療法プログラム
• 家族カウンセリング：ご家族への心理的支援と介護指導サービス
• 相談サービス：認知症に関する総合的な相談・情報提供

サービス提供方針

すべてのサービスは、利用者の尊厳と個別性を尊重し、科学的根拠に基づいた専門的なアプローチで提供されます。利用者の状態変化に応じて柔軟にサービス内容を調整し、継続的な質の向上を図ります。

第3条　利用申込と契約成立

申込手続き

1. 利用者は、所定の申込書に必要事項を記入し、当施設に提出する
2. 当施設による初回アセスメントと面談の実施
3. 個別ケアプランの作成と説明
4. 利用者による同意確認と契約書の締結
5. サービス開始日の決定

契約成立条件

契約は、当施設がサービス提供可能と判断し、利用者が本規約および個別契約内容に同意した時点で成立します。ただし、安全上の理由または専門的判断により、サービス提供をお断りする場合があります。

第4条　利用者の責務

基本的責務

• 正確かつ最新の健康・医療情報の提供
• サービス利用に必要な費用の適切な支払い
• スタッフの指示・助言への協力
• 他の利用者およびスタッフへの敬意ある対応
• 施設設備・備品の適切な使用

情報提供義務

利用者は、安全で効果的なサービス提供のため、健康状態の変化、服薬状況の変更、生活環境の変化などを遅滞なく報告する義務があります。虚偽の報告や重要事項の隠匿は、サービス品質に重大な影響を与える可能性があります。

第5条　料金と支払い

料金体系

• 基本料金は、サービス種別と利用頻度に応じて設定
• 追加サービス利用時は、別途料金が発生
• 料金は、個別契約書に明記された金額に基づく
• 料金改定時は、事前に適切な通知を行う

支払い条件

料金の支払いは、原則として月末締め翌月末日支払いとします。支払い方法は銀行振込、クレジットカード決済、その他当施設が認める方法から選択できます。支払いが遅延した場合は、遅延損害金が発生する場合があります。

第6条　サービスの変更・中断・終了

利用者からの申出による変更・終了

利用者は、1か月前までに書面で通知することにより、サービス内容の変更または契約の終了を申し出ることができます。ただし、医療・介護上の必要性がある場合は、適切な引き継ぎ期間を設けることがあります。

当施設からの変更・終了

以下の場合、当施設からサービス内容の変更または契約の終了を申し出ることがあります：

• 利用者の状態変化により、当施設での対応が困難になった場合
• 料金の支払いが長期間滞った場合
• 本規約に重大な違反があった場合
• 他の利用者やスタッフの安全に支障をきたす場合

第7条　個人情報の保護

当施設は、利用者の個人情報を適切に保護し、別途定めるプライバシーポリシーに従って取り扱います。医療・介護に関する機微な情報については、特に厳格な管理を行い、関連法規に基づく適切な取扱いを確保します。

利用者の同意なく第三者に情報を開示することはありませんが、医療上の緊急事態や法令に基づく要請がある場合はこの限りではありません。

第8条　安全管理と緊急時対応

安全管理体制

当施設では、利用者の安全を最優先とし、以下の安全管理体制を構築しています：

• 24時間対応可能な連絡体制の整備
• 緊急時対応マニュアルの策定と定期訓練
• 医療機関との連携体制の確立
• 事故防止のための環境整備と定期点検

緊急時の対応

利用者に医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに適切な医療機関への搬送を行い、同時にご家族への連絡を実施します。必要に応じて救急車の要請や医師への連絡を行います。

第9条　責任の制限

当施設の責任範囲

当施設は、専門的な注意義務を持ってサービスを提供しますが、以下については責任を負いかねます：

• 認知症の進行そのものに対する治療効果の保証
• 利用者が提供した不正確な情報に基づく判断ミス
• 天災地変その他の不可抗力による損害
• 利用者の故意・重過失による事故

損害賠償の制限

当施設の責任に帰すべき事由により利用者に損害が生じた場合でも、その損害賠償額は、当該利用者が支払った直近1年間の利用料金相当額を上限とします。

第10条　知的財産権

当施設が提供する療法プログラム、教材、マニュアル等に関する知的財産権は、当施設または正当な権利者に帰属します。利用者は、これらを無断で複製、配布、商用利用することはできません。

ただし、利用者個人のケア記録や個人的な学習成果については、利用者に帰属するものとします。

第11条　守秘義務

当施設のスタッフは、業務上知り得た利用者の個人情報、健康情報、家庭事情等について、厳格な守秘義務を負います。この義務は、雇用関係終了後も継続します。

利用者および家族も、他の利用者の情報や施設の内部情報について、適切な守秘義務を負うものとします。

第12条　苦情処理

サービスに関するご不満やご要望については、専用の苦情受付窓口を設置しています。苦情を受け付けた場合は、迅速かつ適切に調査を行い、必要な改善措置を講じます。

また、第三者機関による苦情処理制度もご利用いただけます。解決が困難な場合は、適切な外部機関をご紹介いたします。

第13条　利用規約の変更

当施設は、法令の改正、サービス内容の変更、その他必要な事由がある場合は、本規約を変更することがあります。重要な変更については、利用者に対して書面または電子的方法により事前に通知いたします。

軽微な変更については、ウェブサイトでの掲載をもって通知に代えることがあります。変更後も継続してサービスをご利用いただく場合は、変更内容に同意いただいたものと見なします。

第14条　準拠法と管轄裁判所

本規約の解釈および適用については、日本国法を準拠法とします。本規約に関して紛争が生じた場合は、当施設の所在地を管轄する裁判所を専属管轄裁判所とします。

ただし、調停や仲裁による解決を優先し、司法的解決は最終手段として位置づけます。

第15条　その他

本規約に定めのない事項については、関連法令、業界標準、および当施設の内規に従います。また、本規約の一部が無効と判断された場合でも、他の部分の効力には影響しないものとします。

利用者との個別合意が本規約と矛盾する場合は、個別合意が優先されますが、利用者の権利を制限する内容については無効とします。

施行日

本規約は、2025年6月4日から施行いたします。